まさかのキスシーン……。と呆然としていたら、まさかのベッドシーン! ベッドではないが。夜8時台のお茶の間に、いいんでしょうか? 大河ドラマ初? 一人で見ていてもどぎまぎしてしまいます。
このドラマ、なんか、女性視聴者へのサービスショットが多いな。
ここまで見ると藤原道長(江本佑)と紫式部(吉高由里子)の純愛ものみたいなんだけど、その後、藤原道長は2人も妻を持つ上、史実では愛人をたくさんつくっているようだし、紫式部も別の人と結婚してしまうってことが分かっているから、純愛シーンを見ても、なんだかな……、である。
この日の2人の愛の場では、従者はどこに隠れていたんだろう? まさか従者なしってことはないよね? 平安時代ってほんと、プライバシーがなくて大変だ。それにしてもこの放置空家みたいなとこ、戸もなく丸見えじゃないか。
道長が駆け落ちしようと迫って、紫式部が断固として断るというのは、なんかリアリティーがない。断固として断るぐらいの意思があるなら、こんなふうになびいてはいないと思う。もうすこし揺らぎがあった方がよかったな。それに、一夫多妻だの愛人を次々作るだのが許される世界だったのだから、選択肢は駆け落ち一択ではないわけで、そう思い詰めることもなかったのでは。物語の中の光源氏だって、身分違いのいろいろな女性のところに通って長期的な恋人にしているし、屋敷に住まわせたりもしている。でも、このドラマでまひろ(紫式部)とそんな関係になってしまったら、史実とずれすぎてその後の話の展開が難しくなってしまうんだろう。それは分かるけど。駆け落ちしようというのは無理やりな感が否めない。
剃髪した花山天皇はまさかの一休さんで、かなりかわいく、似合っていたのが新鮮な驚きだった。ほんと、お気の毒だ。いつの時代にもずるい奴はいるものだ。そういうずるい奴が笑い、得をするように世の中はできている。